Yokomitsu Riichi to Taiwan : Higashi Ajia ni okeru shin kankakuha no tanjō / Sha Keitei = Yokomitsu Riichi and Taiwan : The Birth of Sensationism (Modernism) in East Asia / Xie Huizhen.
横光利一と台湾 : 東アジアにおける新感覚派の誕生 /
"日本統治期台湾の文学において、横光利一の「純粋小説論」や作品が与えた影響は大きく、また、その影響は中国や韓国など東アジアに広がる。本書は、日本統治期において台湾人作家がいかに横光を受容したかを解明し、台湾文学史の中にこれまで看過されてきた「台湾新感覚派」の誕生を文学史に正しく位置づける。更に、韓国の李箱や中国に渡った劉吶鴎の横光受容や、新発見された横光の随筆「台湾の記憶」を通して台湾の表象を論じる。"--Publisher's description....
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Other title: | Yokomitsu Riichi to Taiwan : Higashi Ajia ni okeru modanizumu no tanjō Yokomitsu Riichi and Taiwan : The Birth of Sensationism (Modernism) in East Asia. 横光利一と台湾 : 東アジアにおけるモダニズムの誕生 |
Format: | Book |
Language: | Japanese |
Published: |
Tōkyō :
Hitsuji Shobō,
2021.
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Series: | Hitsuji kenkyū sōsho. Bungaku hen ;
dai 14-kan. |
Subjects: |
Table of Contents:
- 序章. 日本統治期台湾における新感覚派
- 第一章. 一九三二年―一九三六年横光利一受容の概観―楊逵と「純粋小説論」を中心に
- 第二章. 明治大学での師事―横光利一「頭ならびに腹」と巫永福「首と体」
- 第三章. 構図としての「意識」の発見―横光利一「時間」と台湾最初の「意識の流れ」小説、巫永福「眠い春杏」
- 第四章. 植民地的メトニミーの反転―横光利一「笑われた子」と翁鬧「羅漢脚」
- 第五章. 翻訳による権威の流用、そして中国新感覚派の誕生―横光利一「皮膚」と劉吶鷗「遊戯」
- 第六章. 越境する言葉とカメラアイ―横光利一「蝿」と鍾理和「蒼蝿」
- 第七章. 孤独な受容―戦時下における龍瑛宗「邂逅」「ナポレオンと横光利一」による横光利一の受容
- 第八章. 李箱「童骸」における橫光利一の受容―横光利一「頭ならびに腹」「皮膚」との比較を中心に
- 第九章. 東アジアにおける橫光利一「皮膚」受容の射程―劉吶鴎「遊戯」、翁鬧「残雪」、李箱「童骸」をめぐって
- 終章. 「台湾新感覚派」の系譜―文体と題材の受容と変容
- 付録論文 1. 『定本横光利一全集』未収録随筆「台湾の記憶」その他
- -『台湾日日新報』における横光利一
- 付録論文 2. 「雅歌」「盛裝」「天使」における「純粹小説論」の実践他
- - 横光利一にとっての外地「台灣」の視点から
- 巻末資料
- 謝辞
- 参考文献
- 初出一覧